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久々の2週間休暇 [日記]

おひさです。
外資系金融機関に転職してよかったことのひとつに、2週間休暇・・・というのがあります。会社の規定で年内にとらなければならない休暇があり、しかも顧客に会う可能性のある部署の人は、2週間まとめて会社から離れなければならない・・・というものです。おかげで今月は8日から2週間たっぷりお休みを頂くことができました。
よくないこととしては、いつ仕事がなくなるかわからない・・・というリスクがあります。現在金融機関ではリストラの嵐が吹き荒れており、今月はじめに、私のチームでも2人退職してしまいました。ガイシの場合は、「希望退職」などというものではなく、「明日からこなくていい」・・・と唐突に言い渡されるパターンです。

そういえば、私が某米系銀行で97-99年にロンドンに赴任していたときも、合併があった直後に大規模なリストラがありました。その切り方というのが、そのときは本当に酷かったんです。

ある月曜日の朝、ディーリングルームのトレジャラー(=大ボス)の部屋がキレイに片付いてたのを見て、同僚の間ではその人、メルが辞めるんじゃないか、とのうわさで朝から持ちきりでした。その朝メルは珍しくスーツで登場し、同時にシカゴから為替のグローバルヘッド(為替のディーリングルームで一番エライ人)のピートもやってきました。ディーリングルーム全員に集合がかかったので行ってみるとメルが「これから私が名前を呼ぶ人は私についてきてください。ピートに名前を呼ばれた人はピートについていってください」・・・と名前を読み上げ始めました。丁度半々ぐらいのグループに別れ、私はピートに呼ばれたので15名ほどでぞろぞろ会議室に入っていくと、なんとピートが、「今メルと一緒にこのディーリングルームを出た人たちは、二度と戻ってきません。」

・・・あの時はほんとに口から心臓が飛び出しそうなくらい驚きましたし、ショックでした。当時30名ほどいた為替のディーリングルームで、ある朝突然半分が姿を消しました。結局メルはこの時リストラする人を選んだ上で、自分自身も潔く一緒に辞めてしまったんですね。自分だけは助かろうという人も多いなかで、メルは改めてすごい人だと思いました。
ディーリングルームというのは、リストラにあった人がヤケを起こしたり、キレてトンでもない取引をするようなことがないように、部屋を出されたら本当に戻ってこられません。そのときは、ディーリングルームの外の会議室で説明が行われていたようですが、残されたアシスタントの男の子たちが、部屋を出ていったディーラーたちのお財布やかばんを運び出していました。とりあえずその日彼らはそのまま帰され、他の私物は警備員の監視付きで週末とりにくるという流れで、情け容赦ないというか、正にシビアなんです。

・・・などと、昔のことを思い出していたら、休暇の話ではなく、リストラの話がメインになってしまった・・・(^^;。
続きはまた次回。





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